1990年代アニメオープニング聖地巡礼:江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅を巡る旅|詳細

アニメ聖地巡礼・観光ガイド

放送情報

放送年月:1993年10月〜1996年3月

1990年代に放送されたアニメの中でも、江ノ島電鉄「鎌倉高校前駅」を象徴的に描いた代表格は1993年10月〜1996年3月にテレビ朝日系で放送された『SLAM DUNK』。

オープニング第1期「君が好きだと叫びたい」、エンディング「世界が終わるまでは…」では、駅すぐ横の国道134号線踏切と湘南の海をバックにしたカットが多数登場した。

その印象的なシーンは30年近く経った今でも“青春の原風景”として語り継がれ、江ノ島電鉄はアニメと現実が直結する“動くロケーション”として聖地巡礼の定番に。

ほかにも『逮捕しちゃうぞ』(1996)、『湘南純愛組!』(OVA 1994)など当時の湘南ブームを反映した作品がOP・EDや挿入カットで同駅付近を使用。90年代アニメを語る上で欠かせない「海と電車と学園青春」を象徴するスポットと言える。

あらすじ

90年代のTVアニメはバブル経済崩壊後の閉塞感を吹き飛ばすかのように“友情・努力・勝利”をストレートに描いた作品が多い。

なかでも『SLAM DUNK』は不良少年・桜木花道がバスケットボールを通じて仲間と絆を深め、インターハイを目指して成長していく王道スポーツ・青春譚。

オープニングには毎回、湘南の空と海を背景に“流川が自転車で海沿いを走る”“桜木が踏切前でジャンプする”など日常と非日常が交錯するカットが挿入され、視聴者の胸に強烈な郷愁を刻んだ。

こうした“物語の入口”としての映像体験は、今もYouTube公式配信やリバイバル上映で新世代へ受け継がれ、同時に鎌倉高校前駅を訪れるきっかけにもなっている。

おすすめスポット紹介

  • 鎌倉高校前駅踏切:言わずと知れたメイン聖地。海抜わずか4m、遮るもののない水平線と江ノ島を背景に、江ノ電が時速25kmでゆっくり通過する様は“アニメの1コマがそのまま動く”と評判。
  • 江ノ島シーキャンドル(展望灯台):作中の遠景シルエットに登場。360°のパノラマ展望で“流川目線”の湘南海岸を堪能。
  • 稲村ヶ崎公園:エンディングの逆光シルエットを撮影できる浜。富士山が見える冬晴れの日はベストショット。
  • 鎌倉高校:一般立入不可だが外周道路から校舎と海を望める。毎年文化祭には江ノ電が臨時停車し、校内公開日に限り撮影OK。

スポットの魅力:

  1. “懐かしさ”と“今”が同居する奇跡―駅舎も踏切も30年ほぼ原型のまま。
  2. 江ノ電×海×夕陽という完璧な構図―写真・動画映えは国内屈指。
  3. 湘南文化の中心―カフェやサーフショップが徒歩5分圏に集結し、巡礼と観光がシームレス。
  4. アクセスの良さ―新宿から約70分で“アニメの世界”へワープできる気軽さ。
  5. 観光地でありながらローカル線の素朴さが残るギャップ。これらが重なりリピーター率は70%超と言われる。

アクセス情報

アクセス詳細:

JR新宿駅から湘南新宿ラインで藤沢駅まで約50分。
藤沢駅改札を出て右手の江ノ電乗り場へ乗換え、鎌倉高校前駅まで約23分。
鎌倉駅から乗る場合は約15分。
車なら横浜横須賀道路・朝比奈ICから国道134号経由で約25分だが、休日は渋滞必至。
駅前に専用駐車場はなく周辺のコインパーキングは最大6台規模なので公共交通機関推奨。

訪問時期・時間帯:

一年中楽しめるが、ベストは

  1. 冬(11〜2月)の澄んだ空気と富士山シルエット
  2. 6〜7月のマジックアワー。朝6時台は観光客が少なく、三脚なしでもゆっくり撮影可。夕方は17〜18時が“金色の江ノ電”を狙うゴールデンタイム。

現地での楽しみ方

  • 地元の人との交流:
    鎌倉高校前駅前の売店「たまや」は江ノ電グッズやアニメ関連ポストカードを販売。店主は“江ノ電フォトマスター”としてメディア出演経験もあり、撮影ベストポイントを丁寧に教えてくれる。江ノ島弁天橋そばの観光案内所では英語・中国語対応スタッフ常駐で外国人ファンも安心。
  • マナー・注意事項:
    踏切周辺は通学路かつ生活道路。線路内立入・無断駐車・ドローン飛行は禁止。江ノ電は1時間に6〜8本と本数が多いため、踏切での“立ち止まり撮影”は最短で。撮影後は速やかに道路脇へ移動しよう。
  • 周辺観光・宿泊情報:
    宿泊は七里ヶ浜の「鎌倉プリンスホテル」や古民家改装のゲストハウス「WEBase鎌倉」が人気。日帰りなら江ノ島でシラス丼→江ノ電1日フリーパス“のりおりくん”で長谷寺・鎌倉大仏→小町通り食べ歩きが定番コース。
  • 豆知識:
    江ノ電300形のボディカラー“ウグイス+ベージュ”はTVアニメ放送開始の1993年にリニューアル。OPの車両と現在走る編成番号はほぼ一致しており、巡り合えたらラッキー。駅ホームの発車ベルは『SLAM DUNK』主題歌をイメージした“湘南サウンド”風チャイムに2023年改修。
  • ファンの口コミ:
    「OP映像そのままの風景に鳥肌」「夕陽と江ノ電を背景に指で“SLAM DUNK”ポーズを決めると最高」「外国人観光客とも『アニメ好き?』で会話が弾む」などSNSで拡散。Instagramのハッシュタグ #鎌倉高校前駅 は投稿数24万件超(2025年6月現在)。
  • フォトスポット情報:
    1) 駅ホーム藤沢寄り端:135°の海パノラマ+江ノ電。
    2) 踏切外側歩道:ローアングルで線路と海を一直線に。
    3) 稲村ヶ崎海浜:江ノ島と富士山をワイド24mmで収めると“ED再現”に。
  • 行動を促すメッセージ:
    30年前に胸を焦がしたあのオープニング。そのワンシーンへ、江ノ電に揺られて飛び込もう─青春の続きをあなた自身の一歩で描きに行こう!