水道水の塩素量と飲むまでの工程を知ると安心できる
2014/10/26
私たちが毎日飲んでいる水道水は、川や沼・湖を水源としており、それらは実に水道水の76%を占めています。そして、水道水には法律によって『残留塩素』を含むことが決められており、微生物や雑菌を殺菌消毒することになっています。
水源となる河川・湖沼の水質の悪化は、水道水が美味しくない原因にもなっています。そのため、地方差が生まれているのです。
水道法によって塩素量が決められている
「給水栓(俗に言う蛇口)における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。ただし、供給する水が病原生物に著しく汚染される恐れがある場合、又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物もしくは物質を多量に含む恐れのある場合の給水栓における水の遊離残留塩素は0.2mg/L(結合残留塩素の場合は、1.5mg/L)以上とする」と規定されています。
引用:水道法第22条に基づく水道法施行規則(厚生労働省令)第17条3号
このように、水道水として利用するには必ず塩素が必要になります。
浄水場でのろ過について
まず、ダムなどから元水を浄水場に引き込み、大き目の砂や土を沈殿させます。次に小さな砂や土を取り除き、アンモニア態窒素や鉄などを取るため塩素を注入し、さらにろ過をしながら水道水として利用しますが、その工程は約13工程にも及びます。このことから、ダムなどの水質によっても、さらに浄水場の浄水システムの違いによっても水道水の味は異なります。
飲めるまでの工程は複雑なもので、安心して飲める水を供給してくれる水道水システムに感謝したいと思います。
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